「腹八分」を説いた養生訓の貝原益軒が”食べ過ぎを戒める理由”とは?

20160211_kaibara-ekiken

健康のためには「腹八分目が良い」というのは多くの人が一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。

しかし、この考え、生活習慣を広めた人物については意外と知られていません。

では、誰が語り始めたものかというと江戸時代に「養生訓」という健康のための食事を含めた生活習慣について書いた貝原益軒(かいばらえきけん)です。

スポンサーリンク

満腹になる前の二口、三口の我慢が重要に

貝原益軒は中国で発達した医薬に関する学問である本草学(ほんぞうがく)の江戸時代の学者で84歳まで生きている人物です。

養生訓とはその貝原益軒が実体験に基づきながらまとめた健康(養生)の指南書なのですが、この著書で貝原益軒は食べ過ぎを戒めています。

「飲食は餓えないための行為だから、空腹感が満たされる以上に欲張って飲食してはいけない。食べ過ぎたからといって消化薬を用いると、胃の気は薬の力に強く作用されて生来の気の働きをなくしてしまう。酒・食・茶・湯などは適量と思う前に腹七、八分の控えめにして、もうちょっとと思うところでやめること。飲食のあとは必ず十分となる。」

引用元:貝原益軒『養生訓』

 

今も、食べ過ぎ、飲み過ぎた後に疲れている胃腸を助けるために消化薬などが用いられていますが、それが江戸時代にもあったことになります。

しかし、これらは弱った胃を薬の力で元気にしているだけで、胃そのものは疲弊していくことになるということです。

こういった状態を避けるためには食事の量をコントロールすることが重要になるわけです。

よく腹八分目と言われますが、貝原益軒はそれよりもさらに少ない七分目の控えめにするほうが望ましいとまで述べています。

では、その八分目とか、七分目とは具体的にどの段階で食べるのをやめるのか?ということになるのですが、以下のように説明しています。

「飲食を控えて我慢するのは、そんなに長い間ではない。飲食するわずかな時間にこらえれば良いのだ。飯なら二口か三口、おかずは一、二片だけ我慢して食べなければ害がない。」

引用元:貝原益軒『養生訓』

 

少食にすれば胃腸が元気になる

スポンサーリンク


「小食であれば脾胃の中にゆとりができて元気が巡り、食物が消化しやすくなるので、飲食した物が身体の養分となる。多食して満腹すると元気の巡る道を塞ぎ、隙間もなくなって消化しない。脾胃に滞って元気の道を塞ぎ、循環せずに病となる。」

引用元:貝原益軒『養生訓』

 

脾胃とは消化器官のことを指していて、具体的には胃腸のことです。

食べ過ぎていると胃腸にも余裕がなくなり、十分に消化できずに留まることになります。その結果、それが体の中で毒になってしまうということです。

現代社会では食べれずに病気になるというケースよりも、食べ過ぎで病気になるというケースが多くなっています。

特にメタボと呼ばれるような体型になったり、生活習慣病を抱えている人は、食べれずに病気になっているわけではありません。

しかし、小さい頃に「食べないと力が出ない」「食べないと病気になる」という言われ続けた言葉が頭にこびりつき、ある種の強迫観念になっているケースもあります。

確かに小さい頃に成長のためにエネルギーが多く必要な時期には言えることではありますが、筋力も代謝も落ちていく年齢に差し掛かっても、同じルールを適用してしまえば、体がパンクしてしまいます。

貝原益軒が述べているように「脾胃の中にゆとり」を作ってあげることが重要です。つまり休養して十分に働けるような状態にしてあげるということです。

こういった面から見ても、一日二食の半日断食などにより16-18時間といった時間を胃腸が休息できるようにしてあげることは健康のためには効果的だと言えます。

私個人は一食一食を腹八分目にすることが難しいため、一日トータルで腹八分目となるように、一日二食、一日一食を実践しています。

その結果、疲れてだるくて仕方なかったのが解消され、元気に過ごすことができるようになりました。

スポンサーリンク

よく読まれています

サブコンテンツ

このページの先頭へ