鶴の数千キロの長旅の準備は断食!?食べないことが驚異的なスタミナとパワーの源に

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鶴は冬は気候が温暖な土地で過ごし、暖かくなると北方に向かって移動していきます。

その移動距離は実に数千キロを越えるとされています。また鶴はエベレストを越えたりすることもあるなど、極限の寒さや環境にも耐え抜く強さがあります。

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数千キロを移動する鶴がする長旅の準備

鹿児島には「出水(いずみ)」という鶴の渡来地があり、10月から3月の間をこの平野で過ごし、夏には再び、日本海を渡ってシベリア大陸および中国の北東部で繁殖します。

1万羽を越える鶴がそこで冬を過ごすということもあり、国の特別天然記念物にも指定されているため、多くの人々が観察に訪れています。

その観察する人々が、飛び立つ時が近づいていることがわかるサインを発見しているそうです。

それが「食べなくなる」ことだと、医師の石原結實先生が、作曲家の三枝成彰さんとの対談で語られています。

飛び立つ時期が近づいてくると、「餌を全く食べなくなるか、食べても少量しかとらなくなる」そうです。

つまり鶴たちは何千キロという長旅に備えて、たらふくに食べるのではなく、逆に空腹状態にすることを本能で選んでいることになります。

「食べないと力がでない」というのは誤った常識?

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「食べないと力が出ない」という考えが、必ずしも正しいものとは言えないことが、この鶴の生態からもわかります。

動物は生命を維持するために、本能に基いて行動しています。ところが人間は様々な知識などによって、本能が求めているのとは違った行動を選択することが少なくありません。

地震などが起こったり、船が沈む前には動物は敏感に反応しますが、人間はそうではありません。人間も生命の危機にさらされることが多かったときには、そういった本能が鋭敏だったのかもしれません。

動物は病気になったり、ケガをした時には食べるのではなく、休息を優先し、動こうとはしません。

【関連記事】空腹の状態は人間に本来備わっている身体の治癒力を高める?

それは体を回復させるにはそれが一番有効な方法だということを本能で知っているためです。

ですが、人間は「知識」で食べないと力が出ないと考え、食欲がないにもかかわらず、無理やり食べてしまうことすらあります。また強い空腹感もないのに、食事の時間になったから詰め込むということをやってしまっています。

「食べないと力が出ない」というのは、食べ過ぎた生活に慣れてきていると、1日1食や断食を実践した当初には、そう感じることがあるのも事実です。

ただ、それを越えると体が軽くなり、頭の回転も良くなるという効果を実感できます。また食べないことで力が出ないと感じるときには、塩分や糖分をある程度とることで解消することもできるため、必ずしも腹一杯に食べないといけないわけではありません。

「食べないと力が出ない」という考えは、鶴などの動物の生態を見れば、石原結實先生が話すように「誤った常識」と言えるのかもしれません。

参考文献:無敵の「1日1食」(三枝成彰著・SB新書)

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